私のような野球オンチがみても、選考の基準が厳しいんですよ。そこで毎年、野球シーズンが終わりを迎えるころ話題にのぼる「沢村賞」について、どんな賞なのか、選考委員は誰なのかなどまとめてみました。2023年10月31日 更新
沢村賞とは
沢村栄治賞(さわむらえいじしょう)は、日本プロ野球における特別賞の一つ
通称を「沢村賞」と呼んでいます。
発表はいつなのか
いろいろと調べてみると、「毎年、日本シリーズ中に発表されてる気がします」「多分11月初旬から中旬だと思います」「全日程終了後なので日本シリーズ後だと思います」と、いった意見がありましたが、
発表の時期については、特に決まりはないようです。
2019年度は、10月21日に選考委員会が開かれましたが、2000年以来19年ぶりの該当者なしの年度でした。
近年では、10月下旬ごろが多いようですね。
2023年 10月30日
2022年 10月24日
2021年 11月22日
2020年 11月23日
2019年 10月21日(該当者なし)
2018年 10月29日
2017年 10月30日
2016年 9月21日
2015年 10月26日
条件や選考の基準
条件
プロ野球で、その年に、最も活躍した先発完投型の投手に贈られます。
沢村賞選考委員会の審議により
毎年12球団の中から原則として1名のみ選出されます。
選出基準の7項目
登板試合数 - 25試合以上
完投試合数 - 10試合以上
勝利数 - 15勝以上
勝率 - 6割以上
投球回数 - 200イニング以上
奪三振 - 150個以上
防御率 - 2.50以下
選考基準を見ると、かなりハードルが高そうですが・・・。
必ずしも7項目全てクリアしなければならないという規定はありません。
結論的には、「最終的な判断は選考委員会に委ねられており、選考基準項目はあくまで参考に過ぎない」ということです。
また、2018年度より
「先発で登板した全試合に占める、投球回数7回で自責点3点以内」という独自基準のクオリティー・スタート(QC)率を補足の項目として加えています。
※自責点とは、相手打線にとられた点のうち、投手の責任で失点した点数を指します。
選考委員
選考委員は原則5名。
セ・リーグ(受賞経験者)とパ・リーグで先発投手として活躍した元選手が起用されています。
ちなみに、
2020年度の委員は堀内恒夫(委員長)平松正次、村田兆治、北別府学、山田久志の5人でした。
2021年度も、選考委員は変わっていませんね。
2022年度も基本的に変わっていませんが、村田兆治さんが辞退されたために4人で選考
※堀内恒夫(委員長)平松正次、村田兆治、北別府学、山田久志
2023年度は、堀内恒夫(委員長)、平松正次、山田久志、工藤公康の4人でした。
※北別府学氏は6月16日死去。工藤公康氏は9年ぶりに復帰。
賞金は
賞金は300万円
が、当事者に贈られます。
まとめ
「沢村賞」の発表の時期については、ほぼリーグ戦が終わってからの発表が多いことが分かりました。
これまでも、何度も「選出基準の見直し」を求める声が上がってはいますが、見直しは行われていません。
特に近年、投手の力量にかかわらず、完投試合数は減少傾向にあり、選出基準の見直しを、是非とも進めていただきたいと思いました。
賞金があるのはいいですよね。投手の励みになりますからね。できれば、増額されれば投手として活躍が期待できると思いますが・・・。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました(感謝)
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