うどん大好き人間でランチメニューは週3~4日はうどんを食べています。香川県のコシの強いうどんだけが「うどんだー」と思ってたのですが、最近ふとしたことから、他にはどんな地域にどんな「うどん」があるのか、種類や食べ方、コシ以外の違いはどんなところにあるのかなど知りたくなりました。2023年1月 更新
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うどんの種類はどれだけあるの?
<料理・食べ方別でみると7種類>
〇かけうどん
かけうどんは、うどんを丼に入れ、熱々のつゆを注ぎ入れる食べ方です。ねぎや生姜といった薬味や、てんかすをのせて味の変化を楽しむことができます。
〇ざるうどん
茹でたうどんを冷水で締め、器やザルに盛り付けたうどんです。別途用意されたつゆに麺をつけながら食べていくので、つゆの濃度は濃い目のことが多いです。
〇ぶっかけうどん
ぶっかけうどんは冷たいうどんの一種で、器によく冷やしたうどんとつゆ、大根おろしやねぎ等の具材が盛り付けられているものです。
〇釜揚げうどん
茹であげた麺を水で締めない状態で、つゆにつけたり、生醤油を直接かけたりして食べる。
麺に生卵を和えたものは「釜玉うどん」
〇つけ汁うどん
茹でた麺を器に盛り、豚肉やきのこなどを煮込んだ汁につけて食べる。
〇煮込みうどん
つゆの中で麺を煮込んだもの。
〇焼きうどん
麺を炒めて調理したもの。
<具財別でみると22種類>
〇きつねうどん
甘く煮た油揚げを、あたたかいうどんのつゆに浮かべる食べ方。
〇きざみうどん
油抜きした薄揚げを細かく刻んでうどんにのせたもの。
きつねうどんとは別のメニュー
〇月見うどん
かけうどんに生卵を落としたものを「月見うどん」と呼びますね。
〇肉うどん
肉をたっぷりとのせたうどんです。
〇天ぷらうどん
天ぷら(エビやイカなど)、あるいはかき揚げ(野菜などの具材をまとめて天ぷらにしたもの)を載せたうどんのことを言います。
〇たぬきうどん
天かす(揚げ玉、天ぷらの衣のかけら)を散らしたうどんのことを。
〇山かけうどん
山芋などのすりおろしをのせたもの。「とろろうどん」とも呼ぶところもあります。
〇とじうどん
「卵(玉子)とじうどん」ともいう。丼の表面を半熟の卵で綴じたもの。
鶏肉を加えて「親子うどん」とも呼ばれます。
〇かやくうどん
「かやく」と呼ばれる具を数種類入れたもの。具は、なると、ほうれん草、鶏肉など 様々で、「五目うどん」とも呼ばれます。
〇卓袱(しっぽく)うどん
五目うどんに似るが、地域によって具・出汁などが異などが異なります。
京都の卓袱うどんは、しいたけの煮付け、かまぼこ、ゆば、板麩、三つ葉などを
載せたもの。
〇あんかけうどん
つゆにくず粉や片栗粉などを入れ、とろみをつけた餡(あん)をかけたもの。
〇おだまきうどん
茶碗蒸しの材料に麺を入れたもの。大正ごろは大阪で人気だったが、高価で手間がかかることからメニューから消えて、幻のうどんのようです。
〇かも南蛮、鶏南蛮
「南蛮」の麺を、うどんにしたもの。
〇力うどん
あたたかいうどんに餅(焼き餅)をのせたもの。そこにねぎやほうれん草、カマボコをのせることが多いです。
〇カレーうどん
カレー味のあたたかいつゆでいただくうどんです。
〇醬油うどん
茹でたうどんに大根おろしをたっぷりとのせて、店独自のブレンドした醬油ダシをかけて食す。生醬油をかけるところもあります。
〇釜玉うどん
茹であげた麺を水で締めない状態で、麺に生卵を和えたものは「釜玉うどん」
〇鍋焼きうどん
土鍋を使って煮込んだうどんのことを指します。
〇山菜うどん
ぜんまいやえのきなどの山菜をうどんと一緒にしたうどんのことを言います。
〇けんちんうどん
「けんちん汁」にうどんを加えたものをこう呼びます
〇焼きうどん
うどんをフライパンなどで炒めて調理したうどんのことを言います。
〇サラダうどん
冷たいうどんの上に好みの野菜・卵・ツナ・肉などをのせてつゆをかけて食べる
有名な地域の一覧表
・讃岐うどん(香川県)
しっかりとしたコシともちもち感が同居する太めの麺が特徴。
・稲庭うどん(秋田県)
細さとツヤの良さが特徴。そして乾麺です。
・氷見うどん(富山県)
稲庭うどん同様に手延べの乾麺は。細平の麺で、透き通るような白さが特徴です。
・水沢うどん(群馬県)
切り麺でやや細めのうどん。喉ごしいい。
以上が、各地域や個人的な好みで「日本三大うどん」とよく呼ばれている有名なうどんです。
※正式に認定されているわけではありません。
その他ご当地うどん一覧表
〇豪雪うどん(北海道羊蹄山麓)
北海道倶知安町の特産品であるジャガイモのでんぷんを元につくられたうどんです。
〇じゃじゃめん(岩手県盛岡市)
平打ちの麺に肉味噌やキュウリ、長ネギといった具材をのせ、全体をかき混ぜて食べるのが特徴。「あんかけうどん」もありますね。
〇甘ったれうどん(宮城県蔵王町)
麺に細かく刻んだ葱を散らし、上に卵黄を乗せ、甘みのあるタレを使ってかき混ぜて食べる。
〇おっきりこみ(埼玉県北部・秩父地方)
麺の入った野菜煮込み料理。
〇小松うどん(石川県小松市)
うどんの特徴は、ちょっと柔らかめのふわふわした食感。
〇耳うどん(栃木・佐野)
うどんというよりはすいとんのような小麦を練ったもの。
〇ひもかわうどん(群馬・桐生市)
1.5cmから10cm以上のものまであり、幅は広いが厚みは1mm程度と薄く、つるんとした喉越しです。たたんで食べるというのが、面白そうですね。
〇館林うどん(群馬・館林市)
乾麺が中心で、将軍家に献上されたこともあるとか。
〇熊谷うどん(埼玉・熊谷市)
町おこしに利用するため、熊谷独自にブランド化したうどんのこと。
〇おっきりこみ(埼玉県北部・秩父地方、加須市、多摩地域)
麺の入った野菜煮込み料理。他に加須うどん、武蔵野うどん、冷汁うどんなど。
〇吉田うどん(山梨・富士吉田市)
富士吉田市の郷土料理。深みのある醤油ベースのつけ汁に油揚げと茹でキャベツを添えていただきます。讃岐うどんをも上回りそうなコシの強さと素朴さが特徴。
〇おしぼりうどん (長野県)
ねずみ大根という辛味の強い大根をすりおろした汁に信州味噌を溶かしたつゆにつけて食べます。大根おろしではなく、搾った汁を使うのが特徴です。
〇味噌煮込みうどん(愛知県)
味噌煮込みうどんは、太くてコシの強いかた麺が特徴。
〇名古屋きしめん(愛知県)
麺の形状が平たい。香露うどん(冷やしうどん、冷やしきしめん)のこと。
〇一本うどん(埼玉県羽生市や京都)
極太の麺を使用。かつての江戸や京都、名古屋で存在していたが、製法が難しく途絶えていたが、近年、埼玉県羽生市や京都で復活。
〇伊勢うどん(三重県・伊勢市)
かなりの太麺ですが、驚くほど柔らかく、うどんというよりはお麩のコシのあるものを食べているような感じもする不思議な食感。
〇京うどん(京都)
だしに強くこだわり、麺は細い麺をコシがなくクタクタになるまで煮て箸で麺を持ち上げると切れるくらいにするのが特徴。
〇こぶうどん(京阪神地域)
とろろ昆布を麺の上にのせていただきます。
〇かす汁うどん(神戸の灘地域)
酒かす汁でいただきます。
〇赤うどん(広島県)
天然麹をつかって着色されている。細めの麺ですが、コシはやや強め。
〇たらいうどん(徳島県)
ゆで汁ごと大きな「たらい」にうつし、つけ汁に付けて食べます。
〇鳴門うどん(徳島県・鳴門市)
コシのほとんどない細麺。具は細かく刻んだ葱・竹輪・油揚げなど。
〇福岡うどん
コシがまったくない。別名「腰抜けうどん」とも。ご当地うどんは「ごぼう天うどん」です。
〇五島うどん(長崎県・五島市)
乾麺として作っているうどんですが、生地を作る際に椿油が使われているのが特徴。
茹で上げるとツヤツヤの麺で、すべすべののどごしが味わえます。細めの丸麺で、少し柔らかい口当たりですが、しっかり「うどん」と感じられるコシもあります。
ご当地うどんの違いはコシだけか
以外に、全国的にコシにこだわっているうどんは少ないなぁ、と思いました。
水沢うどん、ひもかわうどん、吉田うどん、味噌煮込みうどん、五島うどんぐらいでした。
ダシの違いで、トビウオでダシをとった「あごだしうどん」(長崎県)。魚の身、ごま、醤油等を混ぜ、すり潰して作られる「ごまだしうどん」。
その他多くは、うどんの具材、トッピングの違いでした。
まる麺、平めん、太麺、細麵など麺の形状の違いもありました。
まとめ
料理の仕方、食べ方にはあまり違いはありませんでしたが、トッピングの違いで多くの種類があるのには、正直言って驚きました。
珍しいところでは、
・麺にジャガイモを使っている豪雪うどん、
・生地を作る際に椿油が使われている五島うどん、
・コシの全くない福岡うどん、
・製法が難しく途絶えていた埼玉や京都の一本うどん、
・栃木は、佐野の耳うどん、
・群馬は、桐生の幅広のひもかわうどんは、
機会があれば是非とも食してみたいものです。
じゃじゃめんがうどんに分類されているのは知らなかったです。
今回も、たくさんの学びをいただきました。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました(感謝)
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