いつもマラソン大会のTV中継を観ていると疑問に思うのが、「42.195㎞」という中途半端な距離のことです。なんでこんな中途半端な距離になったのか、その理由と由来や歴史など調べてみると意外なことが・・・。2023年1月 更新
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なぜ42.195㎞なのかその理由
42.195kmというこの距離は、第4回ロンドンオリンピックで初めて登場します。
この時の距離(市街地42km+競技場の200mトラック1周弱)が42.195kmです。
この中途半端な距離になった理由は、2つの有力な逸話から来ているように
思われます。
1つは、時のイギリス王妃アレクサンドラのわがまま説。
もう1つは、「ドランドの悲劇」説。
42.195kmの距離の由来
もともとローマ開催だったのがローマの火山噴火により、急遽ロンドンで行われることになったものです。
この時のマラソン競技は、約40kmの距離で行われる予定でした。
〇時のイギリス王妃アレクサンドラのわがまま説
「イギリス王妃アレクサンドラが『スタートは宮殿から見たい』『ゴールは競技場のボックス席の前』という注文を出したため、コースや距離が変更されました。この結果、42.195kmという距離が誕生した」という説。のです。
〇「ドランドの悲劇」説
イタリアのマラソン選手ドランド・ピエトリさん。トップでゴールしながらもゴール直前に倒れたところを係員に助けられたとして失格となったことで知られています。
ドランド・ピエトリさん称えるためという説もあります。
42.195kmの距離の歴史
第1回のオリンピック以来のマラソン競技は、大会ごとの距離は一定ではなく(同じコースを全選手が走ることが重要とされていたため)、約40kmで行われていました。
開催年 | 回次 | 距離 |
---|---|---|
1896年 | 1 | 40km[3] |
1900年 | 2 | 40.26km |
1904年 | 3 | 40km |
1906年 | (*1) | 41.86km |
1908年 | 4 | 42.195km |
1912年 | 5 | 40.2km |
1920年 | 7 | 42.75km |
1924年以降 | 8 | 42.195km |
(*1) 1906年は近代オリンピック制定10周年を記念した特別大会 |
競技距離が統一されたのは、第8回パリオリンピック以後のことで、マラソンの距離が正式に42.195kmとされたのは後のパリオリンピックからです。
まとめ
フルマラソンの走る距離が42.195kmという中途半端な数字になっているのが、ただ単に単位の違いからだとばかりに、思ってました。
が、逸話からの由来によるものだったとは、意外や意外でした。それも、今日まで変更されることもなく、使用されていることに驚きましたね。
逸話からの由来が本当ならば、面白いですよね。
国際オリンピック委員会(IOC)や国際陸上競技連盟(IAAF)などの国際組織が中途半端な距離の見直しもしないで使用しているのも、意外でした。
この記事は、すべてマラソン - Wikipediaを参考にさせていただきました。
ありがとうございました(感謝)
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました(感謝)
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