日本では、気象庁が毎年1月1日から、最も早く発生した台風を第1号として、あとは台風の発生順に番号をつけています。そのせいなのか台風の名前には、あまりなじみがないですね。だけど、台風にもちゃんと名前があります。皆さんご存知でしたか。今年2021年の台風1号からの発生記録と名前の「付け方」をまとめています。2020年の記録も載せています。参考にどうぞ。
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2021年の台風1号からの名前一覧
◆2021年の台風の特徴
・発生個数は22個。平均(25.1)より少ない年でした。
・上陸台風は3個。平年並み。
・接近台風は平年並みで12個。
・観測史上初となる事例が相次ぐ。
台風8号が宮城県に初上陸。
台風14号が福岡県に初上陸。
以下は台風発生時のまとめ記事ですので、今後の台風の進路など詳細については、は最新の台風情報を確認されるようお願いいたします。
◆台風22号「ライ」が発生。
12月13日(月)午後3時、カロリン諸島で発生。
ミクロネシアの命名で(ヤップ島の石の貨幣)に由来。
・発生時の勢力
中心気圧は998hPa 中心付近の最大風速は18m/s
最大瞬間風速は25m/s
今後は西よりに進み、日本への影響はない見込み。
◆台風21号「ニヤトー」が発生。
11月30日(火)9時、フィリピンの東の海上で。
マレーシアの命名で(木の名前)の意。
・発生時の勢力
中心気圧は1000 hPa 中心付近の最大風速は18 m/s
最大瞬間風速は25 m/s
今後は西寄りに進んだあと、小笠原諸島の南へ進む見込み。
11月に入ってから初めての台風発生となります。
平年の年間台風発生数は25.1個なので、今年の発生数は
平年よりも少ないペースとなっています。
◆台風20号「マーロウ」が発生。
10月25日(月)9時、フィリピンの東の海上で。
マカオの命名で(メノウ)の意。
・発生時の勢力
中心気圧は1002hPa 中心付近の最大風速18 m/s
最大瞬間風速は25 m/s
今後は北寄りに進み、小笠原諸島に近づく見込み。
◆台風19号「ナムセーウン」が発生。
10月10日(日)9時、遠く日本の南東のウェーク島近海で。
ラオスの命名で(川の名前)の意。
・発生時の勢力
中心気圧は1000hPa 中心付近の最大風速18 m/s
最大瞬間風速は25 m/s
今後は西寄りに進んだあと北上の見込み。
◆台風18号「コンパス」が発生。
10月8日(金)15時、フィリピンの東で。
日本の命名で(星座の名前)の意。
・発生時の勢力
中心気圧は998hPa 中心付近の最大風速18 m/s
最大瞬間風速は25 m/s
今後は、西寄りに進む見込み。
◆台風17号「ライオンロック」が発生。
10月8日(金)3時、南シナ海で。
香港の命名で(山の名前)の意。
・発生時の勢力
中心気圧は994 hPa 中心付近の最大風速18 m/s
最大瞬間風速は25 m/s
今後は西に進み、日本への影響はありません。
◆台風16号「ミンドゥル」が発生。
9月23日(木)21時、マリアナ諸島で。
北朝鮮の命名で(タンポポ)の意。
・発生時の勢力
中心気圧は1002hPa、中心付近の最大風速18m/s。
最大瞬間風速は25 m/s。
西よりに進み、次第に北よりに変わる予想。
◆台風15号「ディアンムー」が発生。15時、南シナ海で。
中国の命名で(雷の母)の意。
・発生時の勢力
中心気圧1000hPa、中心付近の最大風速18m/s。
最大瞬間風速は25 m/s。西北西に進行中で日本に影響なし。
◆台風14号「チャンスー」が発生。
9月7日(火)午前9時、フィリピンの東の海上で。
カンボジアの命名で(花の名前)の意。
・発生時の勢力
中心気圧1000hPa、中心付近の最大風速18m/s。
最大瞬間風速は25 m/s。西北西に進行中。
◆台風13号「コンソン」が発生。
9月6日15時、フィリピンの東の海上で。
ベトナムの命名で(歴史的な観光地の名前)の意。
・発生時の勢力
中心気圧1000hPa、中心付近の最大風速18m/s。
最大瞬間風速は25 m/s。西北西に進行中。
◆台風12号「オーマイス」が発生。
8月20日(金)21時、フィリピンの東海上で。
米国の命名で(徘徊)の意。
・発生時の勢力
中心気圧1004hPa、中心付近の最大風速18m/s。
最大瞬間風速は25 m/s。
現在、北北西に進行中。
◆台風11号「ニーダ」が発生。
8月5日(木)15時、日本の東海上で。
タイの命名で(女性の名前)の意。
・発生時の勢力
中心気圧1000hPa、中心付近の最大風速18m/s
最大瞬間風速は25 m/s。
現在、北へ進行中。
◆台風10号「ミリネ」が発生。
8月5日(木)15時、那覇市の北東約120kmの海上で。
韓国の命名で(天の川)の意。
・発生時の勢力
中心気圧994hPa、中心付近の最大風速18m/s、
最大瞬間風速は25 m/s。
北北東へ進んでいます。
◆台風9号「ルピート」が発生。8月4日(水)9時、南シナ海で。
フィリピンの命名で(冷酷な)の意。
・発生時の勢力
中心気圧994hPa、中心付近の最大風速18 m/s 、
最大瞬間風速は25 m/s。
今後は東シナ海へ進む見込み。
◆台風8号「ニパルタック」が発生。
7月23日(金)21時、南鳥島近海で。
ミクロネシアの命名で(有名な戦士の名前)の意。
・発生時の勢力
中心気圧は998 hPa、中心付近の最大風速は18 m/s、
最大瞬間風速は25 m/s。
今後は北東に進む見込み。
◆台風7号「チャンパカ」が発生。
7月19日(月)9時、南シナ海で。
マレーシアの命名で(ハーブ)の意。
・発生時の勢力
中心気圧は996hPa、中心付近の最大風速は18 m/s、
最大瞬間風速は25m/s。
今後は、西へゆっくり進む見通し。
◆台風6号「インファ」が発生。
7月18日(日)午前3時、南の海上で。
マカオの命名で(花火)の意味。
・発生時の勢力
中心気圧は998hPa、中心付近の最大風速は18m/s、
最大瞬間風速は25m/s。
今後は、北西に進む見通し。
◆台風5号「チャンパー」が発生。
6月23日(水)午前9時、マリアナ諸島で。
ラオスの命名で(赤いジャスミン)に由来。
・発生時の勢力
中心気圧1002hPa、中心付近の最大風速は18m/s、
最大瞬間風速は25m/s。
今後、北よりに進む見通し。
◆台風4号「コグマ」が発生。
6月12日(土)午後3時、トンキン湾で。
日本の命名で(こぐま座、小熊)に由来。
・発生時の勢力
中心気圧は996hPa、中心付近の最大風速は18m/s、
最大瞬間風速は25m/s。
トンキン湾を西進、ベトナム方面に向かう見通し。
◆台風3号「チョーイワン」発生。
5月31日午前9時 ミンダナオ島の東で、
香港の命名で(彩雲)に由来。
・発生時の勢力
中心気圧は1000hPa、中心付近の最大風速は18m/s、
最大瞬間風速は25m/s。
◆2021年4月14日午前3時発生 台風2号「スリゲ」
北朝鮮の命名で(鷲の名前)のこと。
2月の台風1号以来2ヶ月ぶりとなります。
◆2021年2月18日15時発生 台風1号「ドゥージェン」
中国の命名で(ツツジ)のこと。
2月に台風1号が発生するのは1996年以来、25年ぶりのことです。
出典元:台風情報(日本付近) - 日本気象協会 tenki.jp
「台風の番号とアジア名の付け方」はこちらからもみることができます。
2020年の台風1号からの各名前一覧
◆12月20日15時発生 台風23号「クロヴァン」
カンボジアの命名で(木の名前)のこと。
◆11月9日午後3時発生 台風22号 「ヴァムコー」
ベトナムの命名で(ベトナム南部の川の名前)のこと。
◆11月9日午前3時発生 台風21号 「アータウ」
アメリカの命名で(嵐雲)のこと。
◆10月29日21時発生 台風20号 「アッサニー」
タイの命名で(雷)のこと。
これで、10月の発生は7個。
1951年の統計開始以来、1984年、1992年、2013年と並び1位タイの多さ。
◆10月29日発生 台風19号 「コーニー」
韓国の命名で(白鳥)のこと。
◆10月25日発生 台風18号 「モラヴェ」
フィリピンの命名で(木の名前)のこと。
これで10月の発生は5つとなり、7年ぶりの多さです。
◆10月20日発生 台風17号 「ソウデル」
ミクロネシアの命名で(伝説上の首長の護衛兵)のこと。
これで、10月の発生は4つとなります。
◆10月12日発生 台風16号 「ナンカー」
マレーシアの命名で(果物の名前)のこと。
◆10月11日発生 台風15号 「リンファ」
マカオの命名で(ハス 蓮)のこと。
◆10月5日発生 台風14号 「チャンホン」
ラオスの命名で(木の名前)のこと。
◆9月27日発生 台風13号 「クジラ」
日本の命名で(クジラ座、鯨)のこと。
◆9月21日発生 台風12号 「ドルフィン」
香港の命名で(白イルカ)のこと。
香港を代表する動物の一つ。
◆9月16日発生 台風11号 「ノウル」
北朝鮮の命名で(夕焼け)のこと。
◆9月1日発生 台風10号 「ハイシェン」
中国の命名で(海神)のこと。
◆8月28日発生 台風9号 「メイサーク」
カンボジアの命名で(木の名前)のこと。
◆8月22日発生 台風8号 「バービー」
ベトナムの命名で(ベトナム北部の山の名前)のこと。
◆8月18日発生 台風7号 「ヒーゴス」
米国の命名で(いちじく)のこと。
◆8月11日発生 台風6号 「メーカラー」
タイの命名で(雷の天使)のこと。
◆8月9日発生 台風5号 「チャンミー」
韓国の命名で(ばら)のこと。
◆8月1日発生 台風4号 「ハグピート」
フィリピンの命名で(むち打つ)こと。
◆8月1日発生 台風3号 「シンラコウ」
ミクロネシアの命名で(伝説上の女神)のこと。
◆6月12日発生 台風2号 「ヌーリ」
マレーシアの命名で(オウム)のこと。
◆5月12日発生 台風1号 「ヴォンフォン」
マカオの命名で、(すずめ蜂)のこと。
台風のアジア地域での名前の付け方
平成12年(2000年)から、台風委員会(北西太平洋または南シナ海で発生する台風防災に関する各国の政府間組織・日本含む14カ国等が加盟)の加盟国が提案した140個の名前から順番につけられています。
平成12年の台風第1号は、カンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」でした。このアジア名から始まり、140個まで終わると1番目の「ダムレイ」戻ります。
現在の第6号台風は、68番目の「メーカラー」でタイの命名ですね。
台風の年間発生数の平均値は25.6個ですので、おおむね5年間でアジア名は一回りするようです。
140個のアジア名のうち日本は、星座名に由来する名前10個を提案しています。
台風委員会の名前
出典:気象庁
まとめ
参考文献 気象庁
記事をまとめながら、台風を名前で発表するようになると、もっと国民の皆さんが注目するのではないかと、思いましたね。
番号よりも名前の方が、なんか親しみやすいと思いますがねぇ。
番号は、現在の台風の発生数がすぐわかる良さもありますので、名前の後に番号を入れて表示するなり発表するといいのではないかと、思いますが。皆さんいかがですか。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました(感謝)
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