この記事は、年々ありがた味が薄れている「おせち料理」の中身や具材の種類とその意味を改めて調べてみました。家族全員がよき1年を迎えられますように・・・。
2023年4月 更新
おせち料理の定番メニュー
おせち料理は、「めでたさを重ねる」という意味もあって重箱に詰められ、各段ごとに詰める材料が決められています。
従来は、五段重ねだったようですが、現在では三段重ねが主流のようですね。
定番メニューは、「祝い肴」と「口取り」「焼き物」「酢の物」「煮物」の5種類に区分することができます。
◆五段重ねの場合は
・1の段(重箱の1番上の段)
「祝い肴」と「口取り」が詰められます。
「祝い肴」はおせち料理の基本といえるもので、おせちの体裁を整える
のに欠かせないものです。
「口取り」は、最初に出される酒の肴を言います。
・2の段
「焼き物」が詰められます。「祝い肴」で海の幸のものが中心です。
・3の段
「煮物」が詰められます。
地中に根を張る根菜が中心で、末永く繁栄することを願う意味が込めら
れています。
・4の段
「酢の物」が詰められます。紅白なますが定番ですね。
・5の段
年神様から授かった福を詰める場所として空けておくか、家族の好物か
予備の料理などを入れるようです。
◆ 主流の3段重ねの場合は
1の段に「祝い肴」と「口取り」、2の段に「酢の物」と「焼き物」を、3の段に「煮物」を詰めます。
具材・中身の種類と意味
5種類に分けられたそれぞれの料理・具材には、おめでたい意味やいわれがあります。
◆「祝い肴」は祝い事にふさわしい肴のこと。
・数の子
にしんの魚卵。二親(にしん)から多くの子供が生まれることから、二親健在・子孫繁栄の願いが込められています。
・田作り
昔、小イワシを田んぼのこやしにしたところ大豊作になったことから名付けられました。小さいけれど、尾頭付きの祝い肴です。
・栗きんとん
漢字で「金団」と書き、黄金色の財宝を表す縁起物。商売繁盛や金運を願って食べられます。
・黒豆
「まめ」に働き、「まめ」に暮らせるようにと、無病息災の願いが込められています。また、黒い色は邪気を払い、災いを防ぐと言われています。
◆「口取り」は、酒の肴なる料理のこと。
・紅白かまぼこ
「魔除け」の紅と「神聖・清浄」の白を備えることで、めでたさを表すそうです。
・昆布巻き
古くは「広布(ひろめ」と呼ばれ、「よろこぶ」の語呂合わせとともに「慶びが広がる」縁起物とされています。
・伊達巻き
華やかさや派手さを表す「伊達」と冠された伊達巻。巻物に似ていることから、学問や習い事の成就を願う縁起物とされています。
・たたきごぼう
地中深く根を張るごぼうは、長寿や家業堅固を願って食べられます。
・ちょろぎ
「長老喜」「千世呂木」と書いて、長寿を願うものです。
・錦玉子
黄身と白身が金と銀にたとえられて、二色(にしき)が錦に通じます。
◆「焼き物」
ぶりや鯛、海老などの海の幸を焼いたものを詰めていきます。
・ぶりは、出世魚であることから、立身出世を願うものです。
・鯛は「めでたい」にかけています。
・えびは、姿が丸く曲がっていることから、腰が曲がるまで長生きで
きるよう願う。
身が赤く美しいことから、縁起物や魔除けの意味もあります。
◆「酢の物」
・紅白なます
配色が祝袋の水引に見えることから、おめでたいことを連想させます。
大根とニンジンは土中に根を張ることから、家族の土台を築くことを願います。
・菊花かぶ
菊は国花であり、祝い事に欠かせない花であることから、繁栄や健康を願う。邪気払いや長寿を願う意味もある。
◆「煮物」
・れんこんは
極楽浄土の池には蓮の花が咲くことから、穢れのないことを表します。
穴が多く空いていることから、見通しの良い1年を祈る意味も。
・里芋は、種芋を植えると子芋が多くつくことから、子宝を願ことに。
・くわいは、大きな芽が出ていることから、立身出世を願うことに。
・ごぼうは、土中にしっかり根を張ることから、家族の土台がしっかりすること
や家業が土地に根付くことを願います。
・筑前煮は、様々な具材を一緒に煮ていることから、家族一緒に仲良く結ばれる
ことを願います。
まとめ
毎年恒例の「おせち料理」。年々ないげなく食することが多くなって、感謝の気持ちが薄れているようなので、重箱の意味や詰め方、各具材のもつ意味を改めて知ることができて誠に、良かったです。
新年は、「おせち料理」の中身・具材の意味をしっかりとかみしめながら、家族の1年がよき年になるように願って、いただきたいと思います。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました(感謝)
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