コンテナ船がスエズ運河で座礁し運河を塞いでしまった事故がありました。このニュースで運河の幅はどのくらいか、コンテナ船の長さはどれくらいなのか、一番気になりましたね。今回は、スエズ運河の場所や通行料、運河を利用しない場合の費用、パナマ運河との比較などもまとめてみました。2023年4月 更新
スエズ運河の場所
スエズ運河の幅は
・幅 205メートル
・全長 193.30キロメートル
・深さ 24メートル
・所要時間 11時間から16時間(8ノット 『15 km/h』の速度で)
波からの護岸のため制限されています。
ところで、座礁したコンテナ船の長さは
全長は400メートルにもなります。
運河の幅が205メートルのところに、全長が400メートルもある巨大コンテナ船が横向きになれば運河を完全にふさいでしまいますね。
ちなみにこの船は、世界最大級の巨大コンテナ船で「エバーギブン」号といいます。
・所有者は 日本の正栄汽船(愛媛・今治市)
・運行会社は 台湾の船会社 長栄海運
スエズ運河の通行料 日本円でいくら
運河の管理者は、エジプト政府直轄のスエズ運河庁。
・通航料は、平均で3000万円強
・エバーギブンだと、4000万円くらいだそうです。
通航料は船の「重さ」「種類」「リスク」に応じて決められていて、液化天然ガスなどの危険物を運ぶ場合はリスクが高くなります。
喜望峰回りの日数と費用は
スエズ運河を利用せずに、アラビア海からヨーロッパへ行くとなれば、南アフリカの喜望峰を進む以外にありませんからね。
アラビア海とロンドンを往復すると、
・喜望峰を通る場合は2万1000kmです。
・スエズ運河を通ると1万2000kmですみます。
距離にするとほぼ倍の差は大きいですね。
スエズ運河を利用しない場合は、日数でみると10日以上余計にかかってしまいます。
金額でみると、タンカーだと燃料代や人件費で、1日1000万円ほどかかるそうですから、1億円ほど余計な出費となりますね。
燃料代や人件費を考えると、スエズ運河の通行料を支払う方が、お金も日数も半分ですみます。
パナマ運河
スエズ運河と比較できるようにパナマ運河の場所、サイズも載せておきます。
場所
パナマ運河のサイズ
・大きさ 全長 80キロメートル
最大幅 200メートル
深さ 12.5メートル(1番浅い場所で)
・通行料 約5600万円(7,000TEU)
船舶の大きさ、船種、貨物の容量ベースで決まります。
座礁した「エヴァーギヴン」のコンテナ容量は、20,124TEU
パナマ運河を通ると7,000TEUの約3倍ですから、1億6800万円の
通行料金が必要となりますが、単純には比較できません。
・所要時間 約24時間
・管理者 パナマ運河庁 (ACP)が管理
まとめ
運河は、大型船が通る割には幅が狭いのではと感じました。
運河の仕組みの違いなのか、パナマ運河の方が長さが半分弱なのに通行時間が長くかかるし、割高感があるとおもいました。
がしかし、どちらも通行料金だけ見ると、えらく高いなぁと思いましたが、燃料費や人件費、日数など考えると決して高くないですね。
世界の物流を担う、貴重な施設であることには違いないですね。
参考資料
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました(感謝)
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