この冬は、積雪の多い地方では例年にない積雪を記録しており、交通機関などにも大きな影響が出ています。今更ながらですが、気なって積雪量の測り方や降雪量との違いなど調べてみました。
出典元:昭和基地
積雪の深さの測り方 昔
積雪の深さの測り方は数年前まで、角柱にペンキを塗って1㎝ごとに目盛りを付けた雪尺が使われていました。
南極の昭和基地では現代でも、雪尺観測が行われています。
※雪尺とは、雪の深さを測るための物差し。
積雪の深さの測り方 現代
これまでは、雪尺を使った目視による測り方が一般的でしたが、今では「積雪計」という機械を使った測り方が主流になっています。
積雪計には、2種類あります。
超音波式積雪計
超音波式積雪計は超音波が雪面で反射して送受波器に戻るまでの時間を計測し、温度による音速補正を行い、送受波器から雪面までの距離を求めることができます。
光電式積雪計
光電式は送受波器と雪面までの距離をレーザー光が雪面に反射して戻ってくるまでの時間を用いて求めます。
出典元:気象庁
超音波式、レーザー式(光電式)のいずれかが用いられています。
積雪量と降雪量の違い
積雪量と降雪量の違いは、わかりにくですが・・・。
積雪量は、ある時点での積雪の厚み、深さを測定して表示しています。
降雪量は、雨量と違って直接的に測る手段がないので、1時間ごとの積雪量の増加分のことを表しており、1時間ごとの積雪量の増加分のことを表しています。
積雪量の歴代ランキング
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rankall.php
現在は観測地点ではありませんが、歴代1位は以外にも滋賀県の伊吹山ですね。
積雪量は、1182㎝を記録しています。
北海道、東北よりも積雪量が多い地域は、新潟地方です。
まとめ
積雪量の多い地域は、北海道地方かと思ってましたが、東北でもなく、新潟地方が豪雪地帯でした。
積雪量の測り方、使用される機器のことなどよく勉強になりました。
現在では、測定機器も進化しててレーザーや超音波による測定が主流ですね。
でも、気象法では今でも簡便な雪尺が認められており、南極での測量にはいまだに使われているというのは驚くばかりです。
資料
https://nipr-blog.nipr.ac.jp/jare/20210719post-157.html
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kansoku_guide/e1.html
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました(感謝)
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