今回は、音読みで「ドウ」と読む「動と働」の語源から生まれる意味や違い違いなどを学習してみました。
動と働の語源
〇動の語源
会意兼形声文字です。
・「人が立っている」象形。
・「重い袋の両端をくくった」象形。
・「力強い腕」の象形。
3つの象形文字をあわせて、
人が重い袋を「うごかす」を意味する「動」の漢字が成立。OK辞典
「重い袋の両端をくくった」象形の部分は、ちょっと想像するのが難しいですね。
この漢字は小学3年生で習うそうです。早いですね。
働の語源
会意兼形声文字です。
・「横から見た人」の象形。
・「人が立っている」象形。
・「重い袋の両端をくくった」象形。
・「力強い腕」の象形。
4つの象形文字をあわせて、人が重い袋を動かして、「はたらく」を意味する「働」という漢字が成立。OK辞典
こちらの漢字は4年生で習うそうです。早い気がしますね。
意味や違い
動の意味と使い方
①「うごく」
・「移る」、「位置をかえる」(移動)
・「ゆく」、「行く」(出動)
・「ゆれる」、「ゆれうごく」(動揺、震動)
・「さわぐ」、「乱れる」(騒動、暴動)
・「心がときめく」、「むなさわぎする」(感動)
・「おどろく」(驚動)
・「かわる」(変動)
・「はたらく」、「行う」、「振る舞う」(活動、行動)
・「おこる」、「はじまる」(発動)
②「うごき」(例:動静)
動くから転じて、かなり広い意味生まれてますね。
働の意味と使い方
①「はたらく」
・「何かを成し遂げる行動を行い、その行動によって
人に利益をもたらす」
・「勤める」
・「精を出す」
・「稼ぐ」
②「はたらき」
・「何かを成し遂げる行動を行い、その行動によって
人に利益をもたらす行動」
・「勤めぶり」
・「稼ぎ」
・「手腕」
・「技術」
・「手がら」、「功績」
・「作用」
動と働の読み方
音読み 訓読み
動 「ドウ」 「うご(く)」
働 「ドウ」 「はたら(く)」
※()かっこは送りがなです。
音読みが同じで、似通った漢字は使い方をよく間違えます。
まとめ
語源から転じて、かなり広い意味が生まれてますね。意味や違いを知れば、使い方も分かりやすいし、間違うことも無くなると、音読みが同じ漢字を調べる度に思います。
参考資料
https://okjiten.jp/kanji531.html
https://okjiten.jp/kanji568.html
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました(感謝)
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