2025年も、夜空を彩る満月を12回楽しむことができます。古来より人々は満月に様々な呼び名をつけ、その時期ならではの自然や文化と結びつけてきました。本記事では、2025年の満月の日時と、各満月にまつわる興味深い別名や由来についてご紹介します。

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1月:ウルフムーン(狼月)
・日時:1月14日(火)7:28
・別名:アフター・ユールムーン、オールドムーン
1月の満月は「ウルフムーン(狼月)」と呼ばれます。この名称は、厳しい冬の夜に狼の遠吠えが聞こえてくることに由来します。北米先住民の間では、寒さと飢えに苦しむ狼たちが人里近くまで餌を求めて来た時期として知られています。
また「アフター・ユールムーン」(ユール祭後の月)という別名は、冬至を祝うユール祭の後に現れる最初の満月であることから付けられました。厳寒の中でも、月の光は新年の希望を象徴するものとして崇められてきました。
2月:スノームーン(雪月)
・日時:2月12日(水)22:54 しし座で満月が起こります
・別名:ハンガームーン、ストームムーン
2月の満月は、北半球で最も雪が深く積もる時期にちなんで「スノームーン(雪月)」と呼ばれます。「ハンガームーン」(飢えの月)という別名は、この時期が冬の食料備蓄が底をつき始める厳しい季節であることを表しています。
また、2月は冬の嵐が猛威を振るう時期でもあることから「ストームムーン」(嵐月)とも呼ばれます。しかし、月の光は吹雪の夜にも道標となり、人々の暮らしを見守ってきました。
3月:ワームムーン(虫月)
・日時:3月14日(金)15:55 皆既月食
・別名:クロウムーン、レントムーン、サップムーン
3月の満月は「ワームムーン(虫月)」と呼ばれます。これは、凍土が緩み始め、ミミズなどの土中の生き物が活動を始める時期であることに由来します。自然界が冬眠から目覚め、春の訪れを告げる象徴的な満月です。
「クロウムーン」(カラス月)は、早春のカラスの鳴き声が増えることから、「サップムーン」(樹液月)はカエデの樹液が流れ出す時期であることから名付けられました。「レントムーン」はキリスト教の四旬節(レント)の時期に現れることに由来します。
4月:ピンクムーン(桃月)
・日時:4月13日(日)9:23
・別名:スプラウトムーン、フィッシュムーン、イースタームーン
4月の満月は「ピンクムーン(桃月)」と呼ばれます。これは北米に自生する地面を覆うように咲くピンクの花、フロックス(シバザクラ)の開花時期に重なることが由来です。実際の月の色がピンクになるわけではありませんが、春の華やかさを象徴する名称として親しまれています。
「スプラウトムーン」(新芽月)は新しい命の芽吹きを、「フィッシュムーン」(魚月)は産卵のために川を上る魚の時期を表しています。また、キリスト教の復活祭(イースター)に近い時期に現れることから「イースタームーン」とも呼ばれます。
5月:フラワームーン(花月)
・日時:5月13日(火)1:56
・別名:プランティングムーン、ミルクムーン
5月の満月は、春の花々が最も美しく咲き誇る時期にちなんで「フラワームーン(花月)」と呼ばれます。自然界が完全に冬の眠りから覚め、生命力にあふれる季節を象徴しています。
「プランティングムーン」(種蒔き月)という別名は、この時期が農作物の種まきに適していることから付けられました。また、「ミルクムーン」(乳月)は、牧草が生い茂り始め、家畜の乳の生産が増える時期であることを表しています。
6月:ストロベリームーン(苺月)
・日時:6月11日(水)16:44
・別名:ローズムーン、ホットムーン、ミードムーン
6月の満月は「ストロベリームーン(苺月)」と呼ばれます。これは北米先住民の間で、野イチゴの収穫期を知らせる月として認識されていたことに由来します。実りの季節の始まりを告げる大切な満月でした。
「ローズムーン」(薔薇月)は薔薇が満開になる時期であることから、「ホットムーン」(暑月)は本格的な暑さが始まることから名付けられました。また、「ミードムーン」(蜂蜜酒月)は、この時期に蜂蜜を使った発酵酒の製造が始まることに由来します。
7月:バックムーン(雄鹿月)
・日時:7月11日(金)5:37
・別名:サンダームーン、ヘイムーン
7月は珍しく満月が2回訪れます。最初の満月は「バックムーン(雄鹿月)」と呼ばれ、オスジカの角が最も大きく成長する時期であることに由来します。2回目の満月は「ブルームーン」と呼ばれます。
「サンダームーン」(雷月)は夏の雷雨が多くなる時期であることから、「ヘイムーン」(干し草月)は干し草の収穫期であることから名付けられました。2回目の満月である「ブルームーン」は、1か月に2度満月が現れる珍しい現象を指す言葉として広く知られています。
8月:スタージョンムーン(チョウザメ月)
・日時:8月9日(土)16:56
・別名:グリーンコーンムーン、グレインムーン、レッドムーン
8月の満月は「スタージョンムーン(チョウザメ月)」と呼ばれます。北米五大湖地域で、チョウザメが最も捕れやすい時期であることに由来します。
「グリーンコーンムーン」(青トウモロコシ月)は、未熟なトウモロコシの収穫期であることから、「グレインムーン」(穀物月)は穀物の収穫期であることから名付けられました。また、夏の暑さで大気中の水蒸気が多くなり、月が赤みを帯びて見えることから「レッドムーン」(赤月)とも呼ばれます。
9月:ハーベストムーン(収穫月)
・日時:9月8日(月)3:09 皆既月食
・別名:コーンムーン、バーレームーン
9月の満月は「ハーベストムーン(収穫月)」と呼ばれ、年間で最も重要な満月の一つとされています。この時期、月の出から月の入りまでの時間が通常より短く、夕暮れ時から明け方まで明るい月明かりが続きます。これにより、農作物の収穫作業を夜遅くまで行うことができました。
「コーンムーン」(トウモロコシ月)はトウモロコシの収穫期であることから、「バーレームーン」(大麦月)は大麦の収穫期であることから名付けられました。収穫期の満月は、農作業の助けとなるだけでなく、豊作を祝う祭りの象徴としても重要な意味を持っていました。
10月:ハンターズムーン(狩人月)
・日時:10月7日(火)12:48
・別名:トラベリングムーン、ダイインググラスムーン
10月の満月は「ハンターズムーン(狩人月)」と呼ばれます。収穫が終わった後の開けた畑で、冬に備えて狩りをする時期であることに由来します。9月のハーベストムーンと同様に、月明かりの持続時間が長く、夜間の狩りに適していました。
「トラベリングムーン」(旅月)は、冬の到来前に移動や旅の準備をする時期であることから、「ダイインググラスムーン」(枯草月)は草木が枯れ始める時期であることから名付けられました。
11月:ビーバームーン(海狸月)
・日時:11月5日(水)22:20
・別名:フロストムーン、モーニングムーン
11月の満月は「ビーバームーン(海狸月)」と呼ばれます。これは、ビーバーが冬の巣作りに忙しく活動する時期であることに由来します。また、この時期はビーバーの毛皮を集める季節でもありました。
「フロストムーン」(霜月)は最初の霜が降りる時期であることから、「モーニングムーン」(朝月)は晩秋の朝もやの中で見える月の美しさから名付けられました。
12月:コールドムーン(寒月)
・日時:12月5日(金)8:15
・別名:ロングナイトムーン、ユールムーン
12月の満月は「コールドムーン(寒月)」と呼ばれます。冬の寒さが本格化し、最も長い夜を迎える時期であることに由来します。
「ロングナイトムーン」(長夜月)は、この時期が年間で最も夜が長いことから名付けられました。また、冬至祭(ユール)の時期に重なることから「ユールムーン」とも呼ばれ、古くから冬の祭りや行事と深い関わりを持ってきました。
満月観察のポイント
満月の観察には、以下のポイントに注意すると、より楽しく安全に観察することができます。
1. 観察時期の選択
・実際の満月の日時前後2日程度は、ほぼ満月と同じように見えます
・天気予報をチェックし、晴れている日を選びましょう
・都市部の光害を避けるため、できるだけ郊外での観察がおすすめです
2. 観察時の注意点
・双眼鏡や望遠鏡を使用する場合は、直接月を見つめすぎないように注意が必要です
・防寒対策をしっかりと行い、長時間の観察に備えましょう
・カメラで撮影する場合は、三脚を使用すると手ブレを防ぐことができます
3. 月の見え方の違い
・大気の状態により、月の見え方は変化します
・地平線近くでは大気の影響で月が大きく見えることがあります
・季節や時間帯によって、月の色味も変化することがあります
まとめ
2025年の満月は、それぞれが独自の魅力と意味を持っています。古来より人々は、満月を自然のカレンダーとして活用し、農作業や狩猟、祭事などの生活の指標としてきました。
現代では、その実用的な意味は薄れつつありますが、満月にまつわる伝統や文化は、私たちに自然との調和の大切さを教えてくれます。
月の満ち欠けは、時の流れを目に見える形で示してくれる自然現象です。2025年も、美しい満月の光に導かれながら、季節の移り変わりを感じてみてはいかがでしょうか。それぞれの満月が持つ独特の物語と、その瞬間ならではの風景を、ぜひ体験してください。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。(感謝)