租と粗という漢字は、読み方が「そ」で同じことから使い方は間違えやすいですね。皆さんは、そんな経験ありませんか?私はよくあります。今回は、租と粗の語源が分かれば、違いも分かり、使い方の間違いも無くなるのではないかと思って調べてみました。
租と粗 の語源
〇租の語源
会意兼形声文字です(禾+且)。「稲」の意味と「供え物」の意味から、「みつぎもの」を意味する「租」という漢字が成りちました。OK辞典
〇粗 の語源
形声文字です(米+且)。「米」の意味と「まないた」の意味が、「疎(ソ)」と同じ意味を持つようになり「はなれる」の意味から、ねばりけのない米を意味し、そこから、「あらい」を意味する「粗」という漢字が成り立ちました。OK辞典
租と粗の意味
租の意味
1 みつぎ 君主に収める品物
2 たくわえる
3 借り賃、賃借り
粗の意味
1 あらい
2 あらあらしい
3 だいたい、おおよそ
4 良くない(粗衣)
5 控え目(粗品、粗茶)
租と粗 の読み方と使い方
〇租
音読み:「ソ」
訓読み:常用漢字にはなし
租税、地租、租界、租借などなど。
〇粗
音読み:「ソ」
訓読み:「あら(い)」
・粗野な態度。
・粗暴なふるまい。
・粗末な小屋。
・粗びきのコーヒーなどなど。
まとめ
今回、学習した租・粗の両方の漢字は、どちらも中学で習うそうです。教えるのが早くないでしょうかね。
正直、粗の成り立ちの「『疎(ソ)』と同じ意味を持つようになる」というところは、理解しがたいです。飛躍しすぎな感じがしています。
よく似ていて、読み方も同じ漢字は、とくに使い方を間違いやすいですね。ですが、漢字の語源とそこから生まれ来る意味を押さえておけば、使い方はほぼ間違わないと思います。
これからも、よく似ていて、読み方も同じ漢字を見かければ、学習したいと思います。
参考資料
https://okjiten.jp/kanji1551.html
https://okjiten.jp/kanji1472.html
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14240826079
指事文字・象形文字・形声文字・会意文字を見分けるコツは? - 中学受験ナビ
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました(感謝)
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