農林水産省は、半世紀ぶりにブロッコリーを「指定野菜」に追加(2026年度から適用)します。この機会に改めてブロッコリーの栄養と効果についてまとめてみました。
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「指定野菜」とは
指定野菜は、野菜のうち特に消費量の多いものを国が定めています。
指定野菜の価格(かかく)が安くなった場合に、来年も野菜を作ってくれるように指定産地の農家に安くなった分だけ支払う制度(せいど)があります。
指定野菜は、キャベツ、きゅうり、さといも、だいこん、たまねぎ、トマト、なす、にんじん、ねぎ、はくさい、ばれいしょ、ピーマン、ほうれんそう、レタスの14品目です。農林水産省
ブロッコリーのカロリーと栄養成分
生 ゆで
・カロリー 33kcal 27kcal
・たんぱく質 4.3 3.5
・脂質 0.5 0.4
・炭水化物 5.2 4.3
糖質 0.8 0.6
・食塩相当量 0.1 0.0
※茹でると、栄養成分が大幅に減少しますね。
最大の効果・効能
ブロッコリーにはビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB6が豊富に含まれています。
◆特にビタミンCは
レモン1個120gに20mg。
ブロッコリー100gに生の場合は約120mg。茹での場合でも54mgでレモンの約3倍も。
・免疫力を高める
ビタミンCは、免疫力を高める働きがあります。
白血球の働きを助け、ウイルスや細菌などの病原体から体を守ります。
・美肌効果
コラーゲンの生成を促進する働きがあります。
コラーゲンは、肌の弾力やハリを保つために重要なたんぱく質です。
メラニン色素の生成を抑える働きもあるため、シミやそばかすの予防にも効果的です。
◆ビタミンB1
糖質を代謝するために欠かせない栄養素です。糖質を燃やしてエネルギーに変えるときに必要なビタミンです。疲労回復ビタミンです。
皮膚や粘膜の健康維持を助けるはたらきもあります。
◆ビタミンB6
特にタンパク質の分解を助けるため働きがあります。
免疫機能の正常な働きの維持、皮膚の抵抗力の増進にも必要で、赤血球のヘモグロビンの合成にも欠かせない栄養素です。
肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぎ、肝脂肪の予防にも効果を発揮します。
ブロッコリーの効果的な食べ方
ブロッコリーは、一日に100グラム程度(4房前後)が摂取量の目安です。
ブロッコリーに特に多く含まれているビタミンCは水溶性ビタミンの一種で、茹でることでビタミンCは約半分にまで減ってしまうと言われています。
ビタミンCだけでなく、そのほかのビタミン類やカリウムなどのミネラル類も同様に半分程度減ってしまうようです。
ブロッコリーに最も豊富に含まれるビタミンCをたくさん摂取したいというときには、ラップをかぶせて電子レンジで加熱することをおすすめします。
ブロッコリーの保存方法
◆冷蔵庫の野菜室での保存が好ましく、冷蔵保存する場合は、
ブロッコリーをキッチンペーパーで包んだ状態でラップに包むか、ポリ袋の中に入れ、花蕾を上にして野菜室で保存すると日持ち期間がのびると言われています。
保存期間は長くて4日ほど、できる限り早く食べることをおすすめします。
◆ブロッコリーを冷凍保存する場合は、まず、生のまま食べやすい大きさにカットして、さっと茹で、冷凍用の保存袋へ入れて冷凍します。
茹でることで栄養価が下がってしまい、独特のシャキッとした食感が薄れてしまいます。約1ヶ月日持ちさせることができます。
ブロッコリーの旬と産地
旬の時期は、11月から3月頃です。
ブロッコリーの産地は、収穫量の多い順に1位が北海道、2位が埼玉県、3位が愛知県となっています。
まとめ
ブロッコリーは、とりわけビタミン類が多い野菜だということを再発見しました。「指定野菜」に追加されっることにより、安定供給され安くなることは大歓迎です。
100グラムあたりに4.3グラムのタンパク質が含まれています。ブロッコリーからたんぱく質が摂取出来るとは、発見です。
参考資料
出典元:2020年食品成分表
参考サイト
https://news.livedoor.com/article/detail/25736619/
https://halmek.co.jp/beauty/c/healthr/9021
https://www.mcsg.co.jp/kentatsu/health-care/33006
https://erecipe.woman.excite.co.jp/article/E1595571042400/
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。
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