果実は臭いが、種は美味い! 栄養豊富な秋の味覚「ぎんなん」。この記事では、「ぎんなん」を作りで、鼻のもげそうな強烈な臭さ、手のかぶれに襲われた体験を思い出しながら、銀杏中毒について調べてみました。
ぎんなん1個のカロリーや栄養成分
ぎんなん1個の重さは約3g程度です。
・カロリー 6kcal
・たんぱく質 0.14g
・脂質 0.05g
・炭水化物 1.04g
糖質 0.99g
・食塩相当量 0.00g
「日本食品標準成分表 2020年版」には、生の銀杏とゆでた銀杏のカロリーと栄養成分が記載されていますが、加熱しても栄養成分はほぼ変わりません。
ぎんなんの効能・効果
脂質、糖質、たんぱく質のほかには、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、カリウムなどが含まれているため、以下のような効果・効能が期待できます。
◆高血圧を予防
カリウムには、ナトリウムの排出を促し、高血圧の予防に効果があります。
◆美肌効果
ビタミンAには皮膚の新陳代謝を促す作用があり、ビタミンEやビタミンCには肌の老化を防ぐ作用があるといわれています。
◆夜尿症に効果
ぎんなんには、尿意を抑える働きがあるため、夜尿症の改善に効果があります。
◆喘息を予防
咳を鎮め、痰を取り除く働きがあり、喘息の症状を抑える漢方薬の定喘湯(ていぜんとう)は有名です。
1日の適量
もっとも無難な目安量としては
・大人でも1日の適量は、6~7粒程度
・子供は1~2粒程度(5歳未満の子供には与えない方がいいでしょうね)
銀杏の致死量としては、死亡例には15粒から574粒の報告があり,中毒量は小児で7~150粒,成人であれば40~300粒程度であるといわれています
中毒の原因
ギンナンには、ビタミンB6と構造の似た4'-メトキシピリドキシンを含んでおり、摂取するとビタミンB6の働きを阻害し、数時間のうちにビタミンB6欠乏症となり、中毒になると考えられています。東京都医療保険局
※ビタミンB 6の役割
ビタミンB6は、補酵素(酵素の働きを助ける成分)として多くのアミノ酸の代謝を助けています。免疫機能の正常な働きの維持、皮膚の抵抗力の増進、赤血球のヘモグロビンの合成、神経伝達物質の合成などの生理作用もあり、脂質の代謝にも関与しています。健康長寿ネット
※銀杏中毒の症状
ぎんなんを食べ過ぎると、めまいや嘔吐、ひどいと痙攣などの症状が起こることがあります。
まとめ
ぎんなんはギンコール酸などを含むため、漆などのように皮膚炎を引き起こす可能性があります。素手で触らない方がいいですね。
酒のつまみに最高!です、カロリーは気にせず食べられますが、中毒の可能性がありますので、「ついつい食べ過ぎ」には、要注意ですね。
参考サイト:
https://calorie.slism.jp/105008/
https://oceans-nadia.com/cooking_basics/2
https://www.hoku-iryo-u.ac.jp/~wadakg/keyword/ginkgofoodp.html
https://39mag.benesse.ne.jp/housework/content/?id=66795
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-b6.html
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました(感謝)
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